国連宇宙空間平和利用委員会における国際協力メカニ ズムのレビュー状況と将来の探査有人協力に関するー考察

摘要

ポスト国際宇宙ステーション(ISS)の国際協力が現実味を帯びてきた。12 か国の主要宇宙機関の技術者?科学者が発表した国際宇宙探査ロードマップは、有人火星探査を最終目的としつつ、月周辺の無人及び有人探査を次の現実的な探査目標として掲げる。実際に日本をはじめとする複数国が、月の周回や着陸ミッションを計画している。国威発揚や冷戦構造などの政治的環境を背景に有人探査を競い合ったアポロ時代や国際宇宙ステーション黎明期とは異なり、主要宇宙活動国のほとhどは予算的制約により国際協力を模索している。一方で、社会?経済や技術の発展により、将来宇宙探査計画への参画を希望する途上国も増えている。