擬似ランダム信号を使用した系統連系インバータによる誘導性負荷の推定に関する実験的検討

摘要

近年，自然エネルギーを利用した分散型電源の系統への導入が進hでいる．住宅用太陽光発電システムに使用されるPCS(Power Conditioning Subsystem)には様々な機能がある．本研究ではこのシステムに負荷推定機能を付与することを提案している．文献では，広い周波数帯域を有する擬似ランダム信号(PRBS; Pseudo Random Binary Sequence)を用いることで純抵抗負荷に対する推定精度が向上したことを報告している．本報告は, 文献(4) の続報であり, 推定対象に誘導成分を有する負荷を用いた場合も負荷推定が可能であることを実機により検証し, その推定信号の周波数ごとの結果を示す.