障害物検知装置を利用した踏切終止点バックアップ回路の検討

摘要

当社の踏切制御方式は連続制御式を採用しており、踏切の終止点には、踏切道付近の軌道回路の条件又は踏切専用のAFO軌道回路を設けて適切な時期に警報を停止させている。高野線百舌鳥八幡3号踏切道は、図1のように中百舌鳥駅構内に踏切道がある。この踏切の終止点は、商用軌道回路（7LT)を使用しているため、トラブル発生時に列車の最後尾が踏切道で停車した場合、遮断機が上昇してしまう恐れがある。また、内方の商用軌道回路（23AT)を使用するとすみやかに警報が停止できないため、ボトルネック踏切の増加が懸念され対策に苦慮してきた。そこで踏切道に設置している障害物検知装置（以下、「障検」という）を使用した踏切終止点バックアップ回路を考案し対策を行なつたので紹介する。