トシ畔柳のデザイン検証〈20〉：ルノー·メガーヌのアヴァンギャルド度合い

摘要

ヨーロッパで成功したメガーヌ－メガーヌ·シリーズは2003年と2004年にヨーロッパで販売台数第1位となった．プジョー307やシトロエン·クサーラ，フォード·モシデオ，VWニューゴルフ，アウディA3など，多くの競合車を抑えての勝利だ．優位性は多々ある．個性的なデザイン，クラス最大のホイールベースとトレッド，車体中央にドライヴァーを配して高い走行安定性を実現し，ユーロNCAPS衝突安全テストでは最高評価の5つ星を得ている．そのマニュアルトランスミッション仕様が3月24日に日本で発売された機会に試乗してみた．いったいどこがどれほど優れているのか？ その商品力や個性的なデザインについて考えてみる．メガーヌはコンセプトカー“ヴェルサティス”の大胆な造形イメージを色濃く残している．斜め後ろから見ると無数の車の中にあってもすぐにメガーヌと判別できる極めて独創的な造形を高く評価したい（本誌154号ではアヴァンタイムを取り上げたので参考にしていただきたい）．