創造するチカラ：英国フォード P68 (BRITISH FORD P68)

摘要

私がここ数年ハマっている1960年代後半のスポーツ·プロトタイプの中から、今回はフォードP68を御覧いただく。 このモデルを見て興味を示すのは50代の方が圧倒的に多い。 40代半ばの私は、P68が現役の1968年当時は小学生で、またヒコー（飛行）少年だったこともあって、その存在を知らなかった。 さらに言えば、P68に関する情報が少なかったということもある。ところが、CG1988年4月号に掲載された檜垣和夫氏の「スポーツカープロファイル·シリーズBRITISHFORD P68/P69」を読んで興味がムクムクと湧いてきて、それから資料を集めるようになった。 最大の魅力はそのスタイリングにあるのだろうが、当時最新鋭のコスワースDFVを搭載してブルース·マクラーレンをはじめとするドライバーたちも一流、もし熟成途中で歯車が狂わなかったら勝利を手にしていたかもしれない……といった悲運のマシーンなところも私好みである。