施設における薬剤調整

摘要

介護施設での利用者モニタリング環境は人員的?設備的にも病院より乏しい. 薬剤情報に処方経緯と処方医としてのェンドポイントも含めた考えを合わせ て添えると後々にポリファーマシー状態を作らせないための一つの対策とな る. 処方の適正化を行う場合は薬剤師に薬剤関連情報の収集活動を促すとより効 率的になる. 薬剤調整をする意義?目的?期待するところも含め，職種関係なく共有するこ とが重要である. 薬剤調整するタイミングは関わる各職種の業務量も考慮して決めることが望 ましい.介護施設に利用者が入所される場合は，長期 に経過観察できる意味を含め薬剤の見直しを行 う絶好の場所となるが，薬剤調整に必要な医療 情報の断片化や欠落が加わり，必ずしも容易に 遂行できるとは限らない.本稿では主に介護老 人保健施設(老健施設）における多職種協同を通 じた減薬や処方の適正化を含めた処方見直しに ついて解説する.