成人T細胞白血病／リンパ腫（ATLL）における微少残存病変（MRD）検査法の臨床応用についての研究

摘要

血中HTLV－1プロウイルスDNA（DNA）量と血清中sIL－2R借でATLLに対する化学療法洞準造血幹細胞移植療法後の干漆と植少沌存病変、MRD．を評価した．DNA歴とsIL－2R億を化学療法62例と移植療法16例で2ヶ月ごとに検討したところ．前者ではDNA王．sIL－2R値ともに予後と関連せず　 後者では感心－2R高値は予後不良な傾向があった。 また各症例の経時的解析ではともに臨床的病勢を反映した。化学療法で完全寛解（CR）となる場合の多くは2～4ヶ月で徐々にDNA土が減少し．CR後も1－10％のレベルで残存した。 一方移植でCRとなる鳩舎の多くは，2ヶ月後にばDNA量が検出限界（0．2％）以下となったが．slL－2R価は正常化しなかった。CR，部分覧解（PR）．再発／増悪時の比較ではDNA王とsIL-2R値はPRよりCRで低下し，再発／増悪で上昇した。 化学療法開始4ヶ月目以降でCR例はPRの場合と比べて，再発前にDNAlとslL－2R値ともに漸次上昇することが多かった。 以上より．移植後のMRDとしてはDNA土がより有用であることが示唆された。 化学療法でCRとなれば，PR導入の場合と比べて．DNAiとsIL－2R偶の上昇が再発予知に有用と考えられた。