日本の民間薬 その21 イカリソゥ(碇草，錨草)

摘要

イカリソゥ（和淫羊藿：ワインヨウカク）は，メギ科（Berberidaceae)イカリソゥ属の落葉多年生草本ィカリソゥ（碇草，錨草，学名：Epimedium grandiflorum Morr. var. thunbergianum Nakai)の地上部全草である。イカリソゥは北海道から本州，近畿±也方以北の主に太平洋側に分布し，平地や低い山林の林床に自生する。いろいろな変種が見られ，また他種との交雑種もある。草丈15?25cm，太い地下茎で殖え， 根茎は横走する。根生葉は複葉で，1本の茎に普通1つ出るが，3枚の小葉が2回，計9枚つく 2回3出複葉であることが多い。小葉は長さ3?8cm， 幅2?5cmの卵形又は広卵形で先端は鋭くとがる。花期は4-5月，茎の先に複総状花序を出し，淡紫色または白色の花を数個下向きに開く。