どこを見る?何がわかる? 透析室のモニタリング:循環血液量モニタリングから得られる情報

摘要

従来の1時間ごとの間歇的なバイタルサインの確認では、高齢患者などの透析困難症例が増加した現在の透析現場では、患者の状態の変化に間に合わない状況があります。また、透析中によくみられる血圧低下は、「原因」ではなく、何らかの原因によって起こっている「結果」であり、患者の状態変化を把握する必要があります。循環血液量(blood volume；BV)のモニタリングは、非侵襲的にリアルタイムな患者情報を表示します。そのほか、BVの変化を理解することで、透析中の患者の状態が推察できます。各社の透析用監視装置モニター画面をに示します。