贅を尽くし伊達を極める：アストン·マーティンDB7ヴァンテージ·ヴォランテ、マセラーティスパイダーカンビオコルサ、メルセデス·ベンツSL500、ジャガーXK8コンバーティブル、ポルシェ911カレラ·カブリオレ、BMW Z8

摘要

アストン·マーティンというブランドに対し、個人的には強い思い入れがない。 ルマンを始めとするスポーツカーレースにおける活躍を、そりや知ってはいるが同時代を生きたわけじゃなし、“ボンドカー”としてスクリーンに登場したDB5にしても、あくまで映画の中の空想の産物にしか見えなかった。 僕がクルマに興味を持った1960年代後半のアストンは、男性的ではあっても流麗とはいえず、フェラーリやマセラーティのデザインに比べれば遥かに地味な存在だったのである。 しかし今のアストンは本当にカッコイイ。 イアン·カラムがデザインの責任者に就任して以来、DB7、そしてヴァンキッシュと見違えるようにスタイリッシュになった。 もちろhDB7のコンバーティブル·バージョンであるヴォランテも、その例に洩れない。クーペモデルに遅れること3年、96年にやつと生産が本格化したヴオランテだったが、それからさらに6年がたった今も、デザインはまったくといっていいほど色褪せず、グラントゥリズモならではの緊張感と華美にすぎないエレガンスをギリギリのところで両立しているように見えるのだから大したものだ。