高速道路の料金所における立入者防止システムの紹介

摘要

高速道路の料金所からの立入者を原因とする交通事故を未然に防止するため，立入者防止システムを開発した．背景には，平成20年における京都府域の高速道路立入者件数は管理者が把握している件数だけでも157件にのぼり，死亡事故を含む大規模な事故につながる要因となっており，早急な対策が必要とされていたことがあげられる．システムの開発にあたり，ETCレーンを監視している既設カメラからの映像を使うこと，すでに保有している画像処理技術を活用することにより，安価なシステムを短期間で開発，平成21年12月には名神高速道路大山崎ICへ導入し試行運用を開始したので，その内容について紹介する．