ポリビニルアミン架橋樹脂由来の新規イミノニ酢酸キレート吸着剤による金属の高容量吸着

摘要

N－ビニルホルムアミドをジビニルベンゼンおよびアクリロニトリル存在下で懸濁重合し，その後加水分解して得られるポリビニルアミン架橋樹脂を担体として化学修飾することで新規イミノニ酢酸型キレート樹脂Hym-Iを調製した．IRスペクトルにより．ポリアミド架橋樹脂の加水分解によってポリビニルアミン架橋樹脂が得られ，その後イミノニ酢酸基が導入きれたHym-Iが得られていることが確認された．ともにイミノニ酢酸樹脂であるHym-Iおよび市販のキレート吸着剤DIAION~(TM)CR11の金属吸着性を比較した結果．Hym－Iは酸性条件での3価金属イオンの吸着率が相対的に低く，市販吸着剤にない3価金属に対するCu（II）への選択性を示すことが明らかになクた．Langmuir式によリCu（II）の飽和吸着量を算出した結果．Hym－ⅠはCR11の1．8倍の3．70mmol／gの飽和吸着量を示した．