平成13年度伸銅品需要改訂見通し並びに14年度の需要見通し

摘要

調査統計委員会では昨12年9月に、12年度から16年度までの中期需要見通し作業を行い、平成16年度の伸銅品需要量を、11年度をベースとしで年率で1.0％増加の114万3千トンと策定した。 この際の12年度見込み115万5千トンに対して、実績はこれを上回る116万4千トンであった。 今回、足元の状況を踏まえて、本年3月に策定した13年度の当初見通しである109万8千トンの改訂見通しと、14年度の暫定見通しを、品種別各スタディグループ等に策定依頼、これを取り纏めたものである。 今回、5ケ年中期見通しを策定しなかったのは、世界或いは日本の景気の先行きが米国の同時多発テロによって極めて混沌としており、このような時期に果たして5年先の姿を想定する事が可能で意味があるのかという疑問が生じた為である。この問題の展開によっては世界経済の動向は大きく変わりかねない。今回は5ケ年の中期予測は状況の落ち着いた別の機会に繰り延べ、足元の需要動向から考え得る来年度までの見通しを策定するに留めた。