HS1,500円上げ，LS1,330円上げ

摘要

新日本石油系列の特約店や大口需要家に4月21日（水），今期のC重油仕切基準価格，つまり当面の要求価格が伝えられた。 ≈Bサイト60日，湾内平水船持ち届けベースの価格は，S分3.0％が26,750円／kl，0.3％HPPが30,990円／klで，3.0％～1.6％のHS部分は1～3月決定価格から一律1,500円の値上げに，LS部分は0.3％で1,330円の値上げになる。 今期の値上がりは，3～4月に急騰した原油相場が反映するため。 ∧甓忍妞铯辘韦郡嶙⒛郡丹欷皮い縼癀榨┅`ミュラと経費については，HSC重油もLSC重油もすべて前年度合意に据え置かれている。 HSC重油の場合は，王子製紙と進める中央価格交渉の期中決着を期待して，平成10年度の仕切段階で9年度合意に据え置かれ，その後も据え置かれることが多かった。 14～15年度では一部に変更が出たが，今回は再び前年度合意に戻っている。 ·筏罚琇SC重油については，生産品と直脱品，国際品に盛り込まれる精製費や一般販売管理費，タンク管理費といった経費が毎年，最新のデータに置き換えられて算出するルールが採用されているため，前年度合意のまま据え置かれるケースは珍しい。 予め経費の縮小傾向が見通されたときに限られていた。 　 また，仕切基準価格はコストの急騰に備え安全の下駄を履いている。 HSCの下駄は合成後で約300円／klと推定される。 LSCには600円近い余裕があるため，経費の増額合意などにも十分耐えられる仕切になっているようだ。