年頭所感

摘要

（1）OPECの原油生産量は目標水準を上回った状態が継続しており，加えて世界的な経済見通しは依然不透明感が強い。こうした状況で80ドル／バーレル台後半のWTI価格はファンダメンタルズより米国の金融緩和策等の金融市場の問題によるものとみるべきだろう。一方で中国を中心とした新興国の需要は堅調に増加傾向にあり，これに下支えされた原油価格の上昇傾向自体は継続すると思われる。