金融業からサービス業へ

摘要

私がOKBの頭取に就任して以来，繰り返し言い続けてきた言葉である．私が頭取になる1990年代初頭まで，銀行は護送船団方式などと言われ周囲から大切に扱われ，ちやほやされてきた．それが2000年になる頃，金融ビッグバンが訪れた．ビッグバンは一言で言えば，金融のすべての垣根を取っ払ってしまうこと．この時期を境に，銀行で投信や保険の販売ができるようになった．一方で銀行業務そのものに他の業種業態が参入してくる．身近なところでは，コンビニエンスストアで電気料金などの支払いができるようになった．お客さまは，銀行とコンビニエンスストアどちらで料金を支払うのか？コンビニエンスストアは，待たせない．また銀行のように「書類に住所·名前·電話番号などを記入してください」なhてことは言わない．バーコードでピッ！これだけ．どちらが便利で速いか一目瞭然である．こhな時代に我々はどういった形で生き残り，勝ち残っていけばいいのか．こういう問題に直面する時代がやってきた．