ITツール活用によるホワイト物流の推進

摘要

ホワイト物流の推進に向けては、トラック運送事業者、とりわけ全体の99%を占める中小事業者の働き方改革と生産性の向上が不可欠となる。そのための重要なツールとして国土交通省も大きな期待を寄せているのがIT機器である。ここでは、同省が行ったアンケート（トラック運送業におけるIT機器、ソフトウエア等の活用による生産性向上に関するアンケート、2019年3月）において、今後の導入予定のトップだったIT点呼と、その進化系であるロボット点呼。また、中小トラック運送事業者の生産性向上に向けたツールとして活用が期待されている求荷求車情報システムについて、その利用メリットを見ていきたい。一方、大手事業者におけるIT導入による生産性向上·働き方改革の事例として、日本通運のRPA（ロボットによる自動化）とAI-OCR（入力作業簡素化）を活用した業務効率化への取り組みを紹介する。