ダム技術を道路工事で活用－トンネル坑口部改良工事をCSG工法で施工－圏央道八王子城跡トンネル（その2）工事

摘要

CSG （Cemented Sand and Gravelの略）とは、現地発生材にセメント·水を簡易混合した材料であり、CSG工法は、混合設備にて製造されたCSGをブルドーザで敷均し、振動ローラにて転圧する工法である。 本工法は、ダム施工技術としてダム技術センターが中心となって研究·開発したものである。 圏央道八王子城跡トンネル（その2-2）工事（関東地方整備局発注）では、坑口部の構造が大断面プレキャストアーチ上に改良盛土(18,600m{sup}3)する構造であり、現地発生材を利用したソイルセメント（セメント系同化材200kg/m{sup}3添加、バックホウ攪拌）を施工する計画であった。 本施工方法に変えて、専用の混合設備（DKミキサー）を使用したCSG工法を提案し、混合性能の向上によるセメント添加量の低減(200kg/m{sup}3→100kg/m{sup}3)を実現し、施工コストを縮減した。 また、時間当り100m{sup}3の製造能力を有するため、工程面でも非常に有利な工法であることが確認された。 以下、八王子城跡トンネル（その2-2）工事における「CSGの施工方法」および「品質管理」について報告する。