国土交通行政の方向性と建設機械の開発課題：建設機械の技術動向と開発課題－環境対策、操作性の向上、無人化施工への取組み

摘要

1904年（明治37年）に米国キャタピラー社の前進であるホルト社がブルドーザの原形である履帯式トラクタを発明して以来、1世紀が経過しようとしている。 この間、当社では時代時代のニーズに応えるべく様々な技術開発に積極的に取組hできた。 最近の建設機械を取り巻く環境を見ると、建設機械メーカとして取組むべき課題は、第一に、環境対策として排出ガス規制·騒音規制に対する取組み、第二に、オペレータの高齢化と熟練オペレータの不足、更にはレンタル化への対応という観点から、誰でも簡単に正確な作業に対応すべく操作性向上に対する取組み、第三に、危険·悪条件な作業環境下でのオペレータの保護を目的とした遠隔操縦や省力化、安全性の向上を目的とした完全な無人化による施工に対する取組み等々と考える。 本稿では、トラクタ系建設機械の代表であるブルドーザ、ホイールローダ、重ダンプトラックを例に、環境対策、操作性向上、無人化施工に対する技術動向と開発課題について述べる。