アルミシステムトラス張弦材構造によるラーメン架構の開発

摘要

平成12年に建築基準法の構造部分が改正され，アルミ合金が鉄骨造と同様に使用できることになったが，本件はアルミ建築構造の具体的な実施例として注目され，平成14年度日本建築学会大会（金沢工業大学）では見学会の対象になり，また，工事中から現在までの見学者は延べ約5000人である。 平成15年度目本建築学会大会（北海道大学）では，本件に関する一連の概要が5件発表されている。 本構造は，アルミ合金製システムトラスに張弦梁を組合せたハイブリッド構造により大スパン架構を可能にし，今後の大規模アルミ構造の可能性を示す上で大きく貢献したと言えよう。 本アルミ構造の開発を進めるに当り，金沢駅東広場総合プロデューサーの金沢学院短期大学名誉学長·小堀為雄先生，金沢工業大学環境·建築学部長·水野一郎先生をはじめ，金沢駅東広場大屋根構造研究会，並びに大屋根技術管理研究会の諸先生方，日本大学理工学部教授·斎藤公男先生，自江建築研究所·白江龍三先生，構造計画プラス·ワン·金田勝徳先生，豊橋技術科学大学教授·加藤史郎先生，飯島建築事務所·飯嶋俊比古先生，（財）日本建築センター·鋼構造評定委員会（委員長·東京電機大学教授·田中淳夫先生）の諸先生方，清水建設の関係各位に多くのご指導，ご支援をいただきました。厚く御礼申し上げます。