幻の戦艦·大和の主機ディーゼル化計画と試運転を想う

摘要

呉市の大和ミュージアムが建設されてから約3年半が経過したが，約67年前に日本最大の技術集団であった日本海軍が当時の最新技術を結集し，国家プロジェクトとして超極秘裡に建造した戦艦·大和（図1）は，現在の人々の高い関心を集めて好評が続いている．また，その技術は戦後の日本の復興と高度成長を支えたことから関連の参考図書や資料が多数発刊されているしかし，その記事のなかに艦船で最も重要な推進動力の主機について，殆hど記述されていないのは残念なことである．