SELF第138回電気伝導率(EC)（2018年度第4回）分析値自己管理会配付試料について分析値自己管理·診断·評価のために

摘要

第138回配付試料は「電気伝導率」であり，今回を含めて2回目となります。前回の実施が第91回（2007年）であり，最後に実施されてから12年が経過していたので配付試料に選びました。電気伝導率は，室内·屋外において比較的容易に測定できるので，雨水，河川，湖沼及び海域等の環境水の定期的な水質監視や，水道水，飲料水，洗浄水，純水及び排水等の水質管理における汚濁指標として広く利用されています。また，食品中の塩分濃度測定では，電気伝導率の測定値をその値に換算する手法も採用されており，健康管理にも利用されています。このように，様々な分野で電気伝導率の測定が実施されていますが，測定の際には，温度補正，セル定数の確認，適正な標準溶液の使用，電極の洗浄等の精度·維持管理が重要となります。