豊かな然に囲まれ農村生活を楽しむ草地の植生を改善し牛群の体調を維持

摘要

「今年は雪が多くて屋根の雪下ろしが大 変」と嘆くのは、美深町仁宇布（にうぶ）地 区の酪農家、塩崎智史さh。大阪府出身で 府立農芸高校在学時、授業で乳牛管理を学ぶうち酪農に興味が湧き2年生の夏には、 北海道で短期酪農実習を経験。このときの 強し印象がきっかけで「北海道で生活した い」との思いが募り、帯広畜産大学へ進学 した。3年のとき何気なく手にした「マイぺー ス酪農風土に生かされた適正規模の実 現」（著者は根室管内中標津町の酪農家、三 友盛行さh）を読み、それまでの酪農のィ メージが大きく変わった。「牛は粗飼料と同じく濃厚飼料も必要と思 つていたが、堆肥を入れて地力を維持し、 粗飼料を十分食べさせ濃厚飼料に極力依存 しないという三友さhの考え方が新鮮だつ た」塩崎さhは早速、三友さhと連絡を取り、 大学で知り合った妻理恵さh(33)と卒業 後、実習しようと決めた。