不均一系パラジウム触媒を用いた効率的鈴木－宮浦反応の開発

摘要

近年遷移金属触媒を括用する炭素．炭素結合形成反応の研究開発が注目を集めている．特に，鈴木．宮浦反応，薗頭．萩原反応，溝呂木－Heck反応，熊田反応などの不飽和炭素間でのクロスカップリング反応は遷移金属触媒なくしては困難であり，医薬品や農薬，有機ELなど精密化学製品の合成において重要な位置を占めている1）．なかでも低毒性で安定性が高い有機ホウ素試薬を使用する鈴木．宮浦反応の工業的着用性は高い2）.