統合領域としての生理学の存在意義

摘要

科学新聞（平成19年7月6日付）に掲載された記事によると，昨今学会の改革と機能強化の必要が叫ばれているとのことです．その記事によると，従来の個別の学協会に閉じこもった研究活動にとどまらず，国際的地位の向上や社会への責献を通じて学問の振興をはかることが，学会に求められていますもちろh，生理学会も例外ではありませh．それでは，我が生理学会は何ができるのでありましょうか．今回Visionを執筆させていただくにあたり，先の記事のこともあり私にとって生理学とは何か，生理学会とは何か，をもう一度考えてみました"まず結論からいいますと，生理学は基礎医学の底流を貴く学問なので，生理学会こそが細分化した学問領域の統合に責献すべきではないかと思います．