経済学における技術の諸理論と環境問題の分析に関する一試論

摘要

現代の技術をめぐる諸問題の鵬つに，技術と環境または環境政策と技術との関係があげられる．より一般的には大農生産·消費型社会をいかにサステナプルなものに移行させてゆくかが課題となると思われる．こうした社会の生産のあり方を問う上で肝要であるのは，基礎的領域である自然領域を中心とする物質代謝論り的な視点であり，さらには自然と人間との物質代謝を媒介する技術の分析が一つの焦点となり，技術と環境との関係が問われることになろう．小論では，まず経済学の分野における技緒論あるいは技術革新静の諸潮流を確認した上で，上記の視点を清かし？ つ，技術と環境との関係についてのメカニズムを明らかにしうる分析のあり方について考察する．