承認図部品メ一カ一の製開発戰略－市販部品取引からぐつて－

摘要

日本の製造業における国際競争力の高さを説明する要因の一つとしてサプライヤーシステムが挙げられる。とりわけ長期継続的な取引関係に基づいた承認図部品開発の合理性が浅沼萬里や藤本隆宏によって指摘されてきた。 承認図部品が発生するプロセスには①貸与図部品→承認図部品，②市販部品→承認園部晶の2種類がある。 ①については自動車産業を中心に研究が多数存在するが，②については皆無である。 同じ承認園部品でも①と②では製品開発のあり方や取引関係などが異なると思われる。 そこで，②のパターンが多く見られるエレクトロニクス産業の部品メーカーを事例に取り上げ，市販部品から転じた承認図部品開発の実態および特徴を検訂した。