地すベり変位速度と孔内水位?タンクモデル貯留高間の指数関数的相関関係を示す一事例の研究

摘要

停止中の地すベりは安定度の変化が現象面に現れることはないが,滑動中の地すベりの変位速度は年間数mm以内の極めて低速なものから岩屑雪崩のょうな10m/秒を超える高速なものまで変動幅が非常に大きく,また地すベりの運動様式,規模,傾斜角,地質などの条件にょっても大きな差が生じている。この地すベりの変位速度(以下「変位速度」とする)は近年の地すベり観測技術の発展?普及に伴い詳細に把握され,三次クリ一プを経て崩壊に至る変位速度の規則的な変化は斎藤の手法あるいは福囿の手法などに始まる崩壊時刻の予測の活用にょって地すベり被害の防止が図られ,またこの崩壊過程にっいても様々な検討が実施されている。