地震とその後の豪雨による土砂災害ハザードマップについて一地震時の地すべり中崩壊危険度評価と地震後の豪雨による孤立集落の抽出－

摘要

平成16年10月23日に発生した「2004年新潟県中越地震」では，震源域が内陸山間部であったため地震による土砂災害が多発し，旧山古志村をはじめ各地で集落が孤立した。 この地寮災害では，孤立集落での被番状況の把捉が困難であったこと，道路交通寸断により救助·避難·物資供給手段がヘリコプターの活用しかなかったこと，被災者に高齢者が多く避酢方法や場所に十分な配慮が必要であったこと，河道閉塞等の発生により二次的な災害の発生が懸念されたことなど，中山間地の集落散在地域に特有の問題と課題が明らかとなった。