天然ガス時代の到来

摘要

ガス事業法の改正により，2000年の暮れから新年にかけて，石油会社のガスパイプラインへの資本参加や，電力会社の東京湾横断LNGラインの建設，ガス小売業への参入計画が目白押しに発表されている。 特に新潟県から首都圏に至る長距離のガスパイプラインの増強は，将来相当のインパクトを与えるものと予想される。 IEA（International Energy Agency）が1998年に発行した"2020年世界エネルギー展望"を眺めていくと，1995年の燃料別世界の一次エネルギー供給は，石油換算値で83億トンであり，石油40％，石炭28％，ガス22％，原子力7％および水力3％となっている。