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摘要

1987年にISO 9001が誕生し，1994年版で第三者認証に使用してよいことが規定されて以来，輸出入取引に際して，サプライヤーに対する二者監査への膨大なコスト?時間?労力を大いに節約できるものとして，第三者認証の活用が進hだ。これは，まさしく GATTが目指した国際取引の円滑化の具現であり，今日のグロ一パリゼーションの端緒がISO 9001認証に基づく取引で始まったと言ってよいだろう。その後，ISO 9001はあらゆる産業セクタ一の品質保証体系として活用されるようになり， さらに，企業がその体系を保有していることを内外に証明するために第三者認証を取得するようになつた。特に，日本では製造業?建設業を中心にISO 9001認証取得が熱心に進hだ。ところ力气二者監査に代わり得るものとして利用し始めた調達側の企業から不満が噴出し始めた。ISO 9001の認証を取得していても，購入者側から見た品質要求事項が満たされていないという不満である。この不満は，やがて，産業別に品質マネジメントシステム規格（QMS) をつくろうという動きにつながった。いわゆる「セクタ一規格」の誕生である。