ISO 31000及びISOガイド73の概要

摘要

現在リスクマネジメントは，社会的に大きな影響をもたらす災害や経済の問題から，企業経営や事故·小祥事対応まで多くの適用分野に適用されている。にれまでリスクマネジメントは，保険，安全などの分野でそれぞれ適用されてきたため，各分野の目的に合わせて理解され，その手法が確立されてきた。しかし，リスクマネジメントが，社会や組織全体のマネジメント手法として使用されるようになると，用語及びプロセスに関する標準化が求められるようになった。リスクマネジメントの標準化は，まず用語分野から始まり，2002年にISO/IECガイド73として取りまとめられ発行された。さらに，2005年にはISO/TMB （技術管理評議会）/リスクマネジメントワーキンググループにおいて，リスクマネジメントの標準化検討が開始された。そして2009年末にはリスクマネジメントの指針规恪であるISO 31000が発行される予定となっている。また，ISO 31000の検討と並行して，リスクマネジメント用語（ISO/IECガイド73）の改正検討も行われ，ISOガイド73*~1として，ISO 31000と同じ時期に発行される予定でめる。