パーセル国際規格の開発及び応用

摘要

異種システム間の相互運用性を実現するうえで共通基盤である国際規格の重要性が高まっている。IEC（国際電気標準会議）及びISO（国際標準化機構）の多くの専門委員会，分科委員会で各分野の機器の性能や特徴及びサービスを電子的に記述して交換し登録する際の標準仕様として，標準オントロジーの開発が進められている。東芝は，オントロジーの登録及び交換形式として，“パーセル規格”と呼ばれるIEC 62656「スプレッドシートによる製品オントロジーの登録と交換」シリーズの標準化を進めるとともに，そのリファレンスツールParcelMakerを開発した。これらにより，化学や電力分野を含めた機器装置の分類やその属性リストを国際規格に準拠した形で顧客と授受できるとともに，工業プラントや社会インフラに含まれる機器の仕様全体を容易にデータベース化できる。