建築物の改良・改善によるヒートアイランド対策―保水性セラミックタイルの利用

摘要

都市で顕著なヒートアイランド現象は，このままなにも手を打たなければ，地球温暖化の進行によりさらに加速される運命にある。 温室効果を加速する形で地球の放射収支が狂いだしたのは20世紀，人の飽くなき欲望を満たすための工業社会とその経済活動が原因である。化石燃料を燃やして温室効果ガス（二酸化炭素：CO_2など）を大気中に戻した。 1997年，COP3京都会議で各国のCO_2削減率を設定し，いったhは世界の足並みがそろう方向が見出されたが，その具体策を確定する2000年COP6ハーグ会議においては南北問題に加え，先進国同士のCO_2吸収源を巡る対立が収まらずついに決裂という形で世紀末を迎えたのであった。