大腸癌の新しい診断と治療

摘要

最近の消化管内視鏡検査は通常内視鏡に加え，色素内視鏡，拡大内視鏡が普及してきた．消化管の中でも大腸はこの拡大内視鏡によるpitpattern診断がきわめて有効である．これにより生検することなく病変の詳細な質的診断を下すことが可能となった．さらに最近われわれはMultidetector-rowCT（MDCT）による3D画像，レーザー共焦点顕微鏡を用いたvirtualhistologyといった新しい手法についても検討している．本稿ではこれらについて概説する．