生物学的製剤(抗TNFα抗体)による免疫·炎症性疾患治療の現状と展望

摘要

抗TNFalpha抗体ィンフリキシマブは，1998年に関節リゥマチの治療薬として米国で承認されて以来， クローン病，乾癬，強直性脊椎炎，ベーチェット病における眼病変など種々の炎症性疾患での有効性が確認され，治療応用されている.インフリキシマブをはじめとする生物製剤は，既存の薬剤では十分な効果が得られていない症例に対しても著効を示すなど，免疫·炎症性疾患の治療に革命的な進歩をもたらしたといっても過言ではない.