ツベルクリン反応は遅延型過敏反応により,結核菌由来の抗原に対する細胞性免疫の程度を評価する検査である.1890年にコツホによって報告されたツベルクリンは,ヒト型結核菌を培養した液体培地をろ過して滅菌,濃縮した原液を2,000倍に希釈したものであった.これから結核菌の代謝産物や菌体成分を除いたタンパク成分を精製したものが,現在使用されているpurified protein derivative(PPD)である.ツベルクリン検査では,PPDを皮内に0.1ml注射し48時間後に発赤の長径を計測する.
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