ライフログに基づくテレビ広告のThree-hit theory の検証

摘要

情報通信技術の発展にょる広告機会の多様性に対し,その効果を検証した発表である.当該発表では,3回目の広告との接触が最も効果的であるという,Three-hit theory [Krugman 72]を,現代の広告接触機会に適用し検証している.TVCMに加えスマ一トフォンやPCなど,広告手段は多様化している.当該発表では,自動車の広告にっいてさまざまなデバイス上での広告接触機会を分析し,被験者が自動車メ一力のWebサイトTOPヘ訪れるまでのCM接触回数の寄与度を分析している.分析対象には,調查会社を通じ承諾を得たスマ一トTVのCM 視聴状況も含まれ,従来のオンライン広告の分析とは異なった取組みが含まれる.自動車という比較的買替えサイクルの長い耐久消費財の広告接触がThree-hit theory とも合致することを検証しており,現時点での制約や今後の課題にっいても言及されている.ライフログ分析に含まれるTV広告にっいてメ一力と消費者の知識流通にっいての先進的な研究であると評価できる.ょって,研究会優秀賞にふさわしい発表である.