森林火災·劣化の実態－世界の現状は

摘要

世界の森林火災や原野火災は、様々な気候帯で起きている。原野火災が、枯死した植物体を地中に蓄えるところで起きると、大量の二酸化炭素（CO_2）を放出することがある。森林火災と原野火災を合わせて、原野·森林火災としてお話しする。原野·森林火災が多い地域は、アフリカ、南米、ロシアや北米や北欧の北方森林、インドネシアやマレーシアなどアジアの赤道周辺地域、オーストラリアである。砂漠を除くほとhどの生態系で起きている。世界の原野·森林火災が一年間に放出するCO_2の量は、世界の一年間の人為起源のCO_2排出量の三〇～四〇%に相当する。ただし、植生が回復するなどして、植生や土壌が火災前と同じ状態に戻ったら、燃焼時に放出したCO_2は、全て植生や土壌に吸収されたという」とになる。