バイオー系廃棄物処理とエネルギー利用

摘要

食品廃棄物のうち，一般廃棄物はある面では資源として用いることの可能性を持っているが，成分が一定せず，有効利用が困難となっている．また，その利用方法が肥料化や飼料化である場合，都市で生産される肥料，飼料はその利用者が農村であるため，都市と農村の有機的連携を構築しなくてはならないし，運搬費用も考慮しなくてはいけない．もし，都市の食品廃棄物は都市で処理し，有効利用するとなれば，エネルギーとして利用するのが好ましい．具体的にはメタン発酵法を利用した燃料ガスの生産やRDFとして発電用燃料に用いることが考えられる．現段階では廃棄物の成分が不安定であること，処理コストの高さ，また，RDFにいたっては保存の際に爆発の危険性すらある．一般食品廃棄物の有効処理法の低コスト処理法の開発が待たれる所以である．ここでは数あるバイオー系廃棄物の中で焼酎粕ならびに畜産廃棄物についてのべる．