ローラーピニオンを利用した機械要素技術

摘要

一般的な歯車にはインポリュート曲線が使われる。これは、二つの歯が接する点における接線が、共通するような形になっているため、歯車の回転速度が一定になり、歯車の間のエネルギー伝導が最適になることが望めるからである。しかし、インポリュート歯車では少ないながらも滑りが生じる。この滑りは発塵、発熱の原因となる。またインポリュート歯車を使用したラック＆ピニオンではバックラッシが必要であり、ノンバックラッシ製品を作ることは難しかった。そこで開発されたのがローラーピニオンとトロコイドカムギヤ（TCG）である。