私の見た紅茶生産の現状(6)中国紅茶の過去と現状②

摘要

工夫紅茶は中国の伝統茶類であり、産地も多く、各主要茶産地にある。その中心となるのは安徽省の祁紅(キーモン)、雲南省の滇紅、四川省の川紅、福建省の閩紅、江西省の寧紅、湖南省の湘紅、湖北省の宜紅、浙江省の越紅、貴州省の黔紅、江蘇省の蘇紅、広東省の粵紅等があるが、中でもキーモン紅茶と滇紅が一番有名である。(1)キーモン工夫紅茶略称"祁紅"とも"祁門紅茶"とも呼ばれており、英語名では"：KEEMUN BLACK TEA"である。祁門紅茶は伝統的工夫紅茶の珍品であり、1875年に作られてから百余年の歴史がある。海外では祁門紅茶はインドのダージリン、スリランカのゥバと並び世界三大高香紅茶に称せられる。