放飼場所の違いがタバコカスミカメの 施設栽培卜マ卜への定着に及ぼす影響： 温存植物と卜マ卜放飼の比較

摘要

タノコカスミカメ Nesidiocoris tenuisはカメムシ目力 スミカメムシ科に属する昆虫であり.コナジラミ類ゃァ ザミゥマ類.ハモグリバエ類やハモグリガ類.ハダ二類. チョウ目幼虫類を捕食する性質があること（3),また 雑食性でゴマSesam讓indicumなど一部の植物で世代 を経過することが可能なこと（6)から.待ち伏せ型の 天敵昆虫としての利用が検討されている.これまでの報告から，本種は放飼後に作物上で定着し て個体数が増加し，害虫個体群を抑制する密度に達する までに5-8週間程度かかることが知られている（3). このため.放飼後に効率よく害虫密度を減らすための放 飼時期（1,2)や温存植物を併用する放飼方法など，本 種の利用方法の最適化が検討されており.国内の施設栽 培トマトSolcmum lycopersicumでは天敵温存植物とし てバーべナ（/ぽ6e"aspp.を用レ，温存植物へ放飼する ことでコナジラミ個体群を抑制する防除体系が検討され ている.