新しいアーキテクチャによる酒類小売業向けソリューション

摘要

三菱電機インフォメーションシステムズ㈱（MDIS）の"酒販店システム"は，20年にわたり中小酒類小売（以下"酒販店"という。 ）業界の7,000店に導入され，トップシェアを維持してきた。 現在，業界では，規制緩和による異業種参入が相次ぎ，競争が激化しており，勝ち残りをかけた新しい酒販店ビジネスモデルの必要性が喧伝（けhでh）されている。MDISは，この新たな厳しい競争環境下で，真に顧客価値を実現することをねらい，"次期酒販店システム"を開発中である。 設計目標は"外部とのコミュニケーションカ"と"変化への適応力"の強化である。 アーキテクチャを抜本的に見直し，従来の一枚岩システムを"人力コア機能"と"分析集計機能"に分離し，両者を大福帳型のデータベースで緩やかに連携させた。 入力コア機能は，操作性に関するMDISの豊富なノウハウの結集をJavaAppletで実装し，プラットフォーム依存度を下げ,中期的な安定性を確保しつつ，ネットワーク親和性を高めた。 一方，分析集計機能は，柔軟で高度な機能を提供するために，この技術分野に特化した第三者製品を搭載した。 このシステムの導入により，酒販店は，細やかに練られた"手ざわり"とともに，店舗経営を支援する強力な分析ツールを手にすることができる。 さらに，ASP (Application Service Provider)への移行，酒販店情報コミュニティへの参加など，想定される様々な環境の変化に迅速にかつ少ない費用で適応できる。