放きを温ねて新しきを知る

摘要

富山県に住hでみると暮らしのありとあらゆる場面で水の恩恵を実感する。 豊かな水は緑あふれる自然を育み，産業の発展や住みよい地域環境の形成に役立っている。 そして何よりも水が美味しい。 喉越しの良い美味しい水を是非全国の方々にも味わっていただきたいと思っている。 ただ，富山県を語るとき，豊かな水があるから恵まれているというのは正しい表現ではない。 水の恩恵を受けられる背景には，水と闘いながら用水を切り開いていった治水、利水の歴史があり，先人達の多くの努力と知恵のおかげで健全な水循環が形成されているということを忘れてはならない。 私たちは生活水準が向上するにつれてややもすれば水の恩恵を忘れがちになってしまう。 このような時こそ水と常に向き合って築かれてきた技術や文化を学hで発展的に生かしつつ今後に継承していくことが大切であると感じている。