山形県における高齢化時代の農村風土と景観

摘要

三世代同居率が28％（全国1位）となっている本県においても，少子高齢化の中で，中山間地域の農村は住民のほとhどが65歳以上の高齢者である集落が多くなっており，耕作放棄地増大等の大きな要因ともなっている。 周囲を山々に囲まれた本県は，美しい自然景観と温暖な気候から，豊かな環境と生産性の高い耕地に恵まれた地域として高く評価されている。そして，先人から伝えられた歴史的遺産や営々として築き上げられた景観、伝統文化等のかけがえのない財産を有しており，初めて訪れる人々にも大きな感動を与える空間である。