食料，農業，農村基本問題調査会中間とりまとめについて

摘要

政府においては，平成9年4月から総理府に食料，農業，農村基本問題調査会を設置し，食料，農業及び農村に係る基本的な政策に閲し，必要な改革を図るための方策に関する基本的事項について審議を行ってきた。 調査会の会長には，木村尚三郎東京大学名誉教授が就任し，本調査会5回，部会（食料，農業，農村の3専門部会及び合同部会）21回，地方公聴会を4カ所で開催し，委員20名，専門委員15名により精力的な審議が重ねられ，去る12月19日に中間取りまとめがなされ，その内容が公表された。 本調査会の検討に当たっての基本認識，検討の視点については，中間取りまとめの「はじめに」に如実に表現されている。 この部分は，中間取りまとめの最終段階まで会長自ら推敲を重ねられ，委員からも意見が出されたもので，本調査会に対する委員の問題意識が端的に集約されている。