化学物質の生物影響評価

摘要

現在、我々は豊かな生活を営hでいますが、これは人間が作り出した多くの道具や化学物質を利用することによつて成り立つています。 世界の人口は近代に入り急速に増加し2003年の63億人から2050年には100倭人に迫ると予想されています。 また、いわゆる人の生括レベルが向上するにつれて、化学物質の使用量が益々多くなることが予想されます。 地球は有限であるとの警告は今に始まつたこどではなく、1970年代にロ一マクラブにより既に警告されておりますが、当時はそれはど危機感を持つ風潮ではなかつたのでしょう。 しかし、現在は人間情動が既に生態系の許容範囲を超える、あるいは限界に来ているのではないかと懸念する人も多く、環境保全が叫ばれています。 このため人間の活動が極力生態系に影響を及ぼさないようにすることが求められるようになつてきています。 こうした中で、昨年3月に「水産動植物に対する毒性に係る登録保留基準」（農薬取締法）、同5月に「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律－」の改正が行われ、化学物質の環境生物に対する影響が一層考慮されるようになつてきています。