地域課題解決に向けた大学と地域との連携実態と自治体の姿勢

摘要

少子化,超高齢社会への対応，市町村合併と地方分権 が進行する中での自治体の厳しい財政状況継続等.全国， 各地域特性に応じて様々な課題が顕在化している。従来 から，このような地域課題に対し行政側は，大学'企業' 組織等.自治体内外の多様な主体との連携により解決策をみいだしていくという手法をとる場合も多かった。特 に近年，地方中小都市や農山漁村においては，過疎化に よる地域活力の低下が深刻であり.若い人材の確保，知 識ゃ情報等の活用といった点において，「大学」という 存在は共に地域課題の解決を模索していく主体として効 果的に連携できる可能性が高い。一方で，自治体の連携 目的と大学側の活動内容に齟齬が生じる場合もあり，課 題も多く存在している状況にある。