PMWS：群症例定義について

摘要

1995年から1996年に初めて観察され認知されて以来，PMWSは個体レベルではなく群レベルでの問題として捉えられてきた。 より頻度の高い臨床症状は，発育不良，呼吸困難，蒼白およびやや一般的でないが胃潰瘍である。 PMWSが絡む致死率は，通常離乳後および肥育期前半において高率（10－20％）であり，本症の診断に役立つ。 PMWSの初期には，診断は臨床症状および肉眼／顕微鏡病変に基づいていた。肉眼病変はたいていリンパ組織，肺および腎臓で認められた。 この時点ではPMWSとPRRSとの間の違いは明確ではなかった。 肺からのPRRSVが再分離される感染実験によるPRRSの再現試験において，現在ではPCV2純培養接種で見出されるものと非常に似た病変を形成した21）。 PRRSVは検体から頻繁に分離されるため，野外で高頻度に起こる同時感染は混乱のもとであった。 今日では，いくつかの研究チームはこの2種の病気を識別することができる。